海賊 |
アダン、プーニ、ドリーブ、ドリゴ、オリデンブルグスキー作曲 |
|
現在は、第2幕の踊りがコンクールやガラ・コンサートでよく踊られるものの、全幕通してはあまり上演されない演目です。しかし、内容はとっても面白くて見どころもたくさんあります。もっと上演される機会が増えてほしい演目の一つです。 |
あらすじ |
【プロローグ】 一隻の海賊船が嵐の中を航海する場面。3人の海賊が船の沈没を避けようと奮闘しているが、あえなく難破してしまう。 |
【第一幕】 ギリシャのとある浜辺。さきほどの3人の海賊が浜に打ち上げられている。そこへ、ギリシャの娘たちが通りがかり、3人を見つけて助ける。この海賊は首領コンラッド、その友人ビルバンド、そして奴隷アリである。コンラッドは、目を覚ますと娘の一人メドーラに心惹かれ、メドーラもコンラッドに惹かれる。しかし、娘たちは追ってきたトルコ軍に捕らえられ、奴隷商人に売られてしまう。コンラッド他二人は、娘たちを救うことを誓う。 |
【第二幕】 海賊たちの洞窟。娘たちを無事に取り返した海賊たちは宴を開いている。愛するコンラッド、奴隷アリとともにうれしそうに踊るメドーラ。そこへギリシャの娘たちが メドーラに家に返してくれるようコンラッドにとりなしてくれと頼む。コンラッドはメドーラの願いをきき、娘たちを解放しようとするが、ビルバンド以下全員が反対する。それを押し切ってコンラッドは娘たちを解放する。
|
【第三幕】 トルコ総督の屋敷のハーレムにある花園。総督はギュルナーラの踊りをみて満足するが、他の娘たちの踊りは気に入らない。そこへ奴隷商人がメドーラを連れて現れ、総督はさっそく買い取る。総督は娘たちの衣装を着替えさせ、その間うたたねをする。夢の国では、着飾った娘たちが花輪をもって花園で踊り、ギュルナーラとメドーラも美しい踊りを披露する。眠りから覚めると、さっそく宴を始める総督。そこへ、巡礼者を装った海賊が現れ、祈りを捧げるふりをして、ころあいをみて正体をあらわし、メドーラやギュルナーラを助ける。海賊たちは船で逃げ、コンラッドとメドーラは結ばれる。海賊達は奴隷商人をこらしめ、海へ逃げる。しかし、船は嵐にあって沈没。コンラッドとメドーラは奇跡的に大岩に打ち上げられ、助かる。 |
見所 |
プロローグは、う〜ん・・・船のセットの出来具合とか?(笑) ただ、全幕通して上演されることはすくないので、私もビデオでしか見たことはありません^^;。 |