ファンタジア

原題:Fantasia

 

 

ディズニーと名指揮者レオポルド・ストコポスキーによって、クラシック音楽と アニメーションの融合を試みた芸術作品。製作日数3年、総製作費228万ドル。当初の封切りでは、設備の整った限られた会場で限られた回数しか上映されず、前売りチケットも高額で、正装した成人が正式なパンフレットを片手に2時間強を楽しんだそうです。そのため経費の回収率が悪く、興行収入の面では第1回目の封切りは失敗に終わりました。その後、人気部分だけを集めて80分強にしたものを、一般向けに封切りしました。日本でビデオ発売された当時も、作品の性質上あまり売れないだろうと思っていたらかなり売れたらしい。しかし、クラシックに興味がないと、眠くなる確立大。(^△^;

 

 

上映時間:75分

監督ベン・シャープスティーン/ハミルトン・ラスケ/サミュエル・アームストロング/ジェームズ・アルガー/

  ビル・ロバーツ/ポール・サターフィールド/ジム・ハンドレー/フォード・ビーブ/T・ヒー/

  ノーム・ファーガソン/ウィルフレッド・ジャクソン

脚本ジョー・グラント/ディック・ブレア/ウエッブ・スミス/エルマー・プラマー/ジョセフ・サボ/

フィル・ダイク/シルビア・ホーランド/ノーマン・ライト/カルロ・コロディ(原作)/他

音楽:ジェームズ・レヴァイン/エドワード・H・プラムムソルグスキー/シューベルト/ベートー・ベン/

  ストラヴィンスキー/バッハ/チャイコフスキー/ポール・デュカス/ポンキエッリ

出演(声)ディームス・テイラー/ウォルトディズニー/ジュリエッタ・ノービス

 

 

 

CHARACTER

 

組曲/くるみ割り人形

マッシュルーム:チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」の中の

「中国のおどり」をおどるダンサーたち。一番小さい、おなかがぷっくりしたダンサーの名前はホップ・ロウ。

魔法使いの弟子

ミッキーマウス:ご存知、正義感が強くて純粋な心を持つ世界のスーパースターの

ネズミ。ここでは、イェン・シッドの弟子として魔法を学んでいるが、

ご主人のいない間に、魔法の帽子をかぶって勝手に魔法を使う。

 

イェン・シッド偉大な魔法使いの先生。長いひげを蓄え、気むずかしい顔つきを

している。Yen Sidの名はDisneyのつづりを逆から読んだものというのは有名。

時の踊り

 

ヒヤシンス・ヒッポカバのバレリーナ。正午を表すコミカルなダンスを披露する。

TDLのショー、「ワンス・アポンア・マウス」にも登場します。

 

ミラ・ユパノーヴァダチョウのバレリーナ。朝を表すダンスを披露する。こちらも、

TDLのショー、「ワンス・アポンア・マウス」に登場します。

 

ベン・アリゲーターワニのバレエダンサー。夜を表す鋭角的なダンスを披露する。

交響曲第6番/田園

 

ブラダスセントール(半人反馬)の青年。

 

メリンダセントール(半人反馬)の少女。

禿山の一夜

チェルナボーグ:魔族を支配する魔王。魔物が集う険しい岩山が魔王チェルナボーグに姿を変える。

 

 

STORY

 

1章「トッカータとフーガ ニ短調」(バッハ)
「完全なる音楽」を表現するため、より抽象的な映像と組み合わせた作品。たとえばバイオリンの弦をアニメ化したり、フルートや管楽器の音を絵で表すといった抽象的な感じ。

2章「組曲 くるみ割り人形」(チャイコフスキー)
バレエの組曲だが、本作品ではあえてくるみ割人形の話とはまったく関係なく、かつバレエの美しさを表現した作品。非常にきれいな映像で、ため息が漏れます。

3章「魔法使いの弟子」(デュカス)
紀元前2世紀のギリシアの詩人が書いた詩を元に、ゲーテが詩を書き、それをもとにポール・デュカスが交響曲「管弦楽のためのスケルツォ」を作曲。通称「魔法使いの弟子」。魔法使いの弟子が、自分の仕事を楽にやろうと、師匠の魔法でほうきを操り自分の仕事をさせる。ところが事はそううまく行かない。ご存知ミッキーの登場する人気の章。

4章「春の祭典」(ストラヴィンスキー)
文明化していない時代のロシアの春の祭典と生贄の踊りを表現したバレエ作品。今映画では、アメーバーに始まる地球上の生命の進化を表現。恐竜の様子は「本物らしさ(そんなものがあるのなら...)」を追求し、当時のアメリカでは小学校の教材にまでなったとか。

5章「交響曲第6番 ヘ長調 田園」(ベートーベン)
ベートーベンが(自分が育った)田舎を思って作曲したところから、今作品では、架空の田園風景に架空の生物(ユニコーン、半身馬の人間、ペガサス、キューピッド)と神話の神々(酒の神バッカスやアポロンなど)が登場する。非常にカラフルで可愛らしい作品。

6章「時の踊り」(ポンキエルリ)
悲劇のオペラ「ジョコンダ」の中の1曲。「ファンタジア」では、ダチョウやカバやワニといった動物のキャラクターが、バレエを大げさな動作で披露し、一日の時の流れを表現している。オペラの内容とは裏腹にコミカル。

7章「禿山の一夜」(ムソルグスキー/編曲コルサコフ)
悪や恐怖を絵に表した作品。かなり恐ろしげ。最後に悪魔が山と同化していくところはなかなか。そのまま最終章へと続く。

最終章「アヴェ・マリア」(シューベルト)
中世から歌い継がれてきた「アヴェ・マリア」には、様々なバージョン(バッハ、カッチーニなど)があるが、今作品ではシューベルトのものを使用。第7章と対比して善や安らぎを表した作品。

 

 

 

ありすの感想

 

ディズニー映画の中でも、珍しい、クラシック音楽と アニメーションの融合を試みた作品。

いまでこそクラシックバレエを習っているので、クラシックの曲の良さがわかり、

この作品の面白さもわかる私ですが、小さい頃初めてみたときは意味がわからず、

ただ眠いだけの作品でした^^;それでも、ミッキーが出てくる「魔法使いの弟子」は

興味をひかれていたかな。今でも、「魔法使いの弟子」が一番好き!「時の踊り」も

可愛くて好きです^^結構コミカルなので、これはみなさん面白いと思います*

でもやっぱり、「ファンタジア」は好きな方と苦手な方が別れる作品ですね。

私は好きなほうですが、クラシックが苦手な方はやっぱり眠たくなります(笑)