ダンボ

原題:Dumbo

 

 

 

 

 

ディズニーアニメの中で「ダンボ」ほど評価の割れる作品は珍しいそうです。この映画を好む人は、親子愛や不屈の精神、かわいいアニメーション、オスカーを受賞した音楽や歌を評価しますが、逆に嫌う人は、暗い雰囲気、自分と違うものへの集団いじめ、アルコールの使用といった点を問題視します。 実は「ダンボ」は当初20-30分ほどの短編にする計画でしたが、それを引き伸ばして1時間以上の作品にしたそうです。なお、家庭版は63分ですが、劇場版はカラス達の歌のシーンがもう少し長かったそうだ。差別感をあおるという苦情がよせられカットされました。

 

 

お墨付き!

 

アカデミー賞オリジナル作曲賞受賞

 

 

 

上映時間:64分

監督:ベン・シャープスティーン

脚本オットー・イングランダー/ジョー・グラント/ディック・ヒューマー/

ヘレン・アバーソン(原作)/ハロルド・ピアール(原作)

音楽:フランク・チャーチ/オリヴァー・ウォーレス

出演(声)エドワード・ブロフィ/ハーマン・ビング/ヴァーナ・フェルトン/スターリング・ホロウェイ/

クリフ・エドワーズ/ジョン ・マクレイッシュ/マーガレット・ライト/ベルナ・フェルトン/サラー・セルビィ/

ドロシー・スコット/ノーリーン・ギャミル/他

 

 

 

CHARACTER

 

 

ダンボサーカス団にいる大きな耳を持った赤ちゃんゾウ。耳を笑われ、変わり者として仲間のゾウからもいじめられるが、大きな耳で空を飛べるようになってからはサーカス団の人気者になる。

 

ジャンボダンボの母親で、心のやさしい強いゾウ。ダンボを運んできたコウノトリに赤ちゃんの名前を聞かれて、最初は「ジャンボ・ジュニア」と答える。

 

ティモシーいつもダンボを励まし、力になるサーカス団のネズミ。

 

クロウダンボが空を飛ぶきっかけになる魔法の羽を渡した、ジャズが大好きな5羽のカラス達のリーダー的存在。(写真右)

 

コウノトリ:様々な動物たちに赤ちゃんを運んでくる。ジャンボにダンボを運んできた。

 

 

STORY

 

コウノトリに運ばれ、サーカスに生まれた赤ちゃん象のダンボ。ところがあまりにも大きな耳をしていたため、サーカス仲間の笑いもの。そんなダンボをかばい、暴れた母親のジャンボは檻に入れられてしまいます。芸をさせても失敗ばかりでみんなから仲間はずれにされて、ダンボはひとりぼっちになってしまい、すっかりしょげこんでしまいます。けれどもネズミのティモシーに勇気づけられ、ダンボは練習を重ねて、空を飛べるようになったのです。みんなに笑われていた大きな耳は立派な翼、ダンボは空飛ぶ象としてサーカスいちの人気者になったのでした。

 

 

 

 

ありすの感想

 

愛らしいイメージの強いダンボですが、作品自体には意外にも暗い雰囲気が多いです。サーカス団の人間たちが、大雨の中ジャンボ達ゾウやラクダや動物の力を使いながらサーカスのテントを組み立てるシーンや、ダンボとティモシーがお酒を飲んで幻想を見るシーン、ゾウの仲間がまだ小さなダンボを仲間はずれにしたりするシーン。でも、逆にサーカスの演目中のシーンや、カラス達と空を飛ぶ練習をするシーンは明るく、楽しくてギャップの激しい作品だな、と思います。DISNEY映画の中では結構他のものと雰囲気の違う作品だと思いました。そして、「ダンボ」の中で最も涙を誘うシーンは、おそらく鎖につながれたジャンボとダンボの、涙の面会シーンだと思います。大きな涙を流すダンボと、それを優しくいたわるジャンボの姿には、見るたびに涙してしまいます・・・。 この作品を見て感じたことは、サーカスのシーンや幻想の中でピンクの象が出てくるシーンなど、ちょっと間延びした個所が多いかな、ということですね。 そんなこといいながらも、私はこのちょっと異色な雰囲気が結構好きだったりします^^*檻の中のジャンボとダンボの再会のシーンも大好きですが、一番好きなのは始まったすぐ、コウノトリがサーカスの色々な動物に赤ちゃんを運んでくるシーンです*それから、汽車で動物たちを運んでいくシーンも好きです。ここで流れる「ケイシー・ジュニア」という曲は、多分みなさん一度は聴いたことがあると思います^^