バンビ

原題:Bambi

 

 

 

 

オーストラリアの作家F・ザルテンの童話「森の王」を原作とするディズニー長編アニメ第5作目。 これは「クラシック」と呼ばれるディズニー作品全般に言えることですが、今から半世紀以上も前の作品とは思えない出来です。「ダンボ」と並行制作で、実に6年以上の歳月をかけて制作されました。動物の動きにリアルさを出すために、スタジオで本物の小鹿を飼育してスケッチしたという話はとても有名です。動物の他にも、背景の森の情景、四季の変化は目を見張るほど美しい作品です。

 

 

 

上映時間:72分

監督デビッド・D・ハンド

脚本:パース・ピアース/ジョージ・スターリング/メルビン・ショウ/カール・フォールバーグ/

チャック・コーチ/ラルフ・ライト/フェリックス・ザルテン(原作)

音楽:フランク・チャーチ

出演(声):ボビー・スチュアート/ドニー・ドナガン/ハーディ・アルブライト/ジョン・ザザランド/

ポーラ・ウインズロウ/キャミー・キング/アン・ギルリス/マリー・ランシング/フレッド・シールズ/

ビル・ライト/スタンレー・アレキサンダー/スターリング・ホロウェイ/ピーター・ベーン/

ティム・デイビス/他

 

 

 

 

CHARACTER

 

 

 

バンビ森の王子。恥ずかしがり屋だが、ウサギのとんすけやスカンクのフラワーたちと友達になり、ガールフレンドになるいとこのファリーンと出会う。母親を人間に撃ち殺されてからは、悲しみを乗り越え立派な大人のシカに成長する。

 

とんすけバンビの遊び友達で、好奇心いっぱいのウサギ。興奮すると足を地面にトントントン!と叩きつける癖がある。

 

フラワーバンビと仲良しのスカンク。お花畑の中から顔を出してバンビと出会った。

 

ファリーンバンビのいとこでガールフレンドの雌鹿。恥かしがり屋のバンビとは逆にとってもおしゃま。大人になったバンビと結婚する。

 

バンビの母バンビを育て、様々なことを教えるが、バンビをかばって人間のハンターに

撃たれてしまう。

 

 

STORY

 

「森の王様」とよばれる雄鹿を父に持つ、仔鹿のバンビが生まれました。森に住む動物達は、バンビを王子として可愛がります。バンビは、同じ春に生まれた、雄うさぎのとんすけと、雄スカンクのフラワーとは大の仲良しになり、よく一緒に遊んでいました。母と共に草原に行った時、バンビはいとこの仔鹿、ファリーンと知り合います。その内、何故か鹿達が急に逃げ始め、銃声が聞こえ、バンビと母鹿も逃げ出します。母鹿から、鹿にとって危険な存在の人間の事を聞かされたバンビは、それでもあまりピンときませんでした。やがて厳しい冬が来て、春になり、また森の友達と遊びながらバンビはスクスクと育って行きますが、ある日、母鹿が人間のハンターに射殺されてしまいます。バンビは孤児になってしまい、更に、人間の火の不始末から山火事が発生し、燃える森の中でさまよう仔鹿のバンビは、命の危険にさらされてしまいます・・・

 

 

 

 

ありすの感想

 

とにかく、この作品は派手な演出はないものの、美しい森のアニメーションと、四季の変化、それに抱きしめたくなるような愛らしいキャラクターが最大の魅力だと思います。

私のお気に入りは「とんすけ」^^あの、足をトントントン!!と地面に叩きつける癖がすっごく可愛いんです♪

バンビの母親がハンターに撃たれてバンビがひとりぼっちになってしまうところなんかは涙を誘いますね・・・。それに、森に火を放つ人間。美しく、愛らしい自然と動物たち描く反面、人間の身勝手さも突きつけられる作品です。

余談ですが、バンビの母親を撃ち殺したハンターは日本人だという説があります。ほんの一瞬だけ小さく写るハンターが、当時のアメリカ人がもっていた、痩せていて出っ歯でメガネ、という日本人像そのままの姿をしているそうです。

そして、これもよく知られている話ですが、かの有名な漫画家、手塚治氏は「バンビ」を上映している映画館に週に何十回も通い、上映中にキャラクターや背景をスケッチしまくっていたそうです。(これっていいのかな??笑。)手塚氏の作品には、DISNEYアニメーションの影響を受けているところが多々ありますよね^^